ライフという名のレストラン
相場正一郎
2023年11月1日頃発売
ミルブックス 定価1,200円+税
ISBN978-4-910215-15-0 C0077
四六版・180p
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https://life-shop.stores.jp/
「美味しい匂いがするレストランをつくりたい」 カルチャーをつくるイタリアンレストラン・LIFE(ライフ)20年の物語 創業20年後の生存率0.3%と言われる飲食業界。競争激しい東京・代々木で20年もの長き間、個人経営のイタリアンレストランを続けている相場正一郎。イタリア語も一切話せず、 何の頼りもないまま18歳で単身イタリアに渡り料理修行。帰国後28歳で自身がオーナーのイタリアンレストランを立ち上げ、現在5店舗を運営する著者が、これまでの歩みを軽快かつ真摯な筆到で丁寧に綴りました。
決して平坦ではなかった20年の歩み、レストラン運営で大切にしていること、スタッフの力を最大限に引き出す秘訣、LIFE名物メニュー誕生秘話、イタリアの食文化の話など、真摯にイタリアンと向き合ってきた著者だから書くことができたエピソードの数々は、エッセイながらまるで私小説のよう。物語を読み進めるうちに、一緒にイタリアンレストランという大海原を航海している感覚になります。
LIFEの美しい店内や、美味しい香りが漂ってきそうな料理の写真も著者が愛機ライカで長期に渡り撮影。大量の素材から厳選し、写真集のように仕上げました。
簡素ながら一瞬で目を惹く端正な装画は、気鋭のイラストレーター・小林千秋による描き下ろし。繊細で美しい線画でLIFEを表現いただきました。
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店を始める時、店名をライフ(LIFE)に決め、看板にこう記した。「SLOW FOOD SLOW LIFE GOOD LIFE」僕のレストランの食事で毎日の生活が豊かになったら嬉しい。暮らしにそっと寄り添うレストランになりたい。そう願いこの言葉を看板に記したがその気持ちは今も変わらない。20年かかったけれどようやく準備が整った。これから美味しい匂いがするレストランを完成させる本番が始まる。僕はまだ旅の途中だ。(本文より一部抜粋)
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◎相場正一郎(あいば・しょういちろう) 1975 年栃木県生まれ。1994 年から1999 年にイタリアのトスカーナ地方で料理修行。東京・原宿のイタリアンレストランで店長兼シェフとして勤務した後、2003年東京・代々木公園駅にカジュアルイタリアン「LIFE」を開店。全国で5店舗のレストランを運営しており、カルチャーを作る飲食店としても注目を集めている。主な著書に『30 日のパスタ』『30 日のイタリアン』『山の家のイタリアン』『道具と料理』(ミルブックス)『世界でいちばん居心地のいい店のつくり方』(筑摩書房)『LIFE のかんたんイタリアン』(マイナビ) 等がある。二児の父親であり、週末は家族で栃木県那須町にある山の家で暮らす二拠点生活を送っている。
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◎目次より
・はじめに 美味しい匂いがするレストラン
・イタリア料理修行 空港バス嫌い/精神と時の部屋/料理武者修行/雑誌で出合った理想のレストラン/料理人になれた日/オーナーから学んだ大切なこと/店長になりませんか
・イタリアンレストランを作ろう 僕がオーナーのレストラン/暮らしがある場所を求めて/ふたつの記念日
・居心地のいい場所作り
街の人たちから認められるために/イベントもやるレストラン/心地よい時間を過ごすための場所 ・残したい味 レバーペースト/レモンミントの生パスタ/野菜のグリル/柚子胡椒のカルボナーラ/トリッパの煮込み/トマトソース/キッシュ風卵焼き/ゴルゴンゾーラピッツァ/ブッラータ/ランチプレート/ライフサラダ/レモンクリームケーキ ・イタリアンのたのしみ 四季の旬を味わう/フィレンツェは食の都/トマトはイタリアンの名脇役/何度も食べたくなるイタリアン
・スタッフたちの成長
僕の店を理解するスタッフたち/大きな困難と小さな好機/皆の店に変わった/やる気スイッチの在処/地図を持って旅に出よう ・個人店を続けるために
十年目の第二の店/お客さんのための店作り/人生を共に楽しむ仲間/ストレスに弱いからこそ/怪我の功名/鎌倉物語 おわりに ライフという名のレストラン